特別展 ポンペイ(東京国立博物館平成館 2022/01/14〜04/03)
「ファウヌスの家」のファウヌスが来るということで喜び勇んで行ってまいりました。
写真可だったのでばしばし撮影。
とりあえず問題の『踊るファウヌス』から
ファウヌスの家はポンペイ最大の邸宅。「ファウヌスの家」という呼び名は、アトリウム(明かり取りのための空間)に配置されていたこのファウヌス像が由来となっています。
この像は「実はファウヌスではなくてサテュロス」というキャプションがついていましたが、混同されがちな神格だからどちらでもいいのでは、と思いました。
姿としてはほぼ人間、よく見ればしっぽと尖った耳とツノがあります。
ダブルピースしてるように見えるのはもとはアウロスを持っていたため、だそうです。
アウロスは半券のこの人も持ってる笛。2本の管があるリード楽器です。
そのほかサテュロスな展示物
……なんだったかなこれ(作品名撮り忘れたポンコツ)
ピントも甘くてよく見えないですが、取っ手の付け根におっさんの顔がついていたものです。
取っ手の付け根とかにおっさんの顔がついてたらサテュロスだと信じているので撮りました。
これもなんだったかなあ(ポンコツ)
これも付け根におっさんの顔だったので撮ったやつです。
これはフレスコ画の『ヘルマフロディトスとシレノス』ですね。右の人がシレノスです。
シレノスはサテュロスの老生個体とされるものです。でっかいタンバリンがかわいい。
『ユピテル=アンモン形の錘付き竿秤』、の錘部分。(全体像は撮ってないポンコツ)
ユピテル=アンモンというのはローマのユピテル(ギリシャのゼウス)がエジプトに伝わってアメン神と習合し、それがまたローマやギリシャに帰ってきて角のあるおっさんの姿になったもの、とカルターリの『古人たちの神々の姿について』に書いてあった覚えがあります。
なので別にサテュロスでもパーンでもないんですけども、角の生えたおっさんなので。
これは『サテュロスのオスキルム(吊り飾り)』でしたかね。
箱を開けたらへびが入っていたのでびっくりしてるサテュロスです。
アップ。
サテュロスの容姿は完全に人間ですね。耳が尖って……る?ない?しっぽは無……いや毛皮のヒダに見えるけどこれ腰からしっぽ生えてるかな?よく見えない!!
明確にサテュロスらしさと言えそうなのは身にまとう毛皮(たぶん豹)くらいでしょうか。表情がやたらビビッドなのもサテュロスらしさといえばそう。
上のオスキルムの裏側(これはレプリカ)。こちらにもサテュロスがいました。笛が長い。
これはしっぽはある……?無い……?頭から出てるのは角?アホ毛?椅子にはやはり毛皮が敷いてありますね。
右端にいるちんちん柱はパーンもしくはユピテル=アンモーンをかたどったヘルマでしょう。(ヘルマは道祖神的な石像)こちらの方が角がはっきりわかりますね。
『綱渡りのサテュロス』です。ポンペイのキケロ荘の壁画となっているフレスコ画。レプリカでした。
高所でサテュロスたちが陽気に綱渡りをしています。かわいいですね。全員しっぽがありますね。詳細に描かれているわけではないのでわかりづらいですが、ヒゲ面も若者も両方いるようです。
手に持ちがちな長い棒はディオニュソスの杖であるテュルソスです。左下のやつが上方でチョロチョロしているのはリュトンという杯です。
1枚だけ本物がきていました。赤い。
というわけで、『踊るファウヌス』以外にも多量のサテュロスを吸うことができました。大満足です。
おみやげコーナーには踊るファウヌスグッズが多数ありましたが、Tシャツや手ぬぐいはちょっと解釈違いだったので、とりあえずこれだけ買い求めました。
イヤリングです。しっぽもしっかりついています。
これでファウヌスが私の耳元でおしゃべりをしてくれるわけです。かわいいですね。
こういうでかくてぶらんぶらんする耳飾りはマスクとの相性が最悪なんですが、それがどうしたというのでしょう。ファウヌスが耳元でおしゃべりしてくれるんですよ?